蒸気機関車を1日貸し切って撮影した日があったのですが、
窓からの景色を計算して、俳優さんに演技をしてもらいますので、窓からの景色がきれいなところでちょうどセリフを言っているようにタイミングを合わせなくてはなりません。
幸い一般の電車が走らない線路も通っているの為、機関車を前後に行ったり来たりしてもらうことが可能でした。
ということで、監督さんの指示に従い私はトランシーバーで操縦室に
「はい、戻ってください」
「はい止まってください」
「はいもう一度お願いします」
を繰り返すわけですが、、、夕方ごろだったかと思います、
「はい、もう一度お願いします」
と操縦室にお願いをしたところ、
無言で止まっています。
「あれ?」
「お願いします。」
と言っても止まっています。
なにやら、操縦室でもめているような様子。
そして
「もうこれ以上行ったり来たりはできない。機関車が壊れてしまう可能性がでてくる」
とのこと、、、。
「・・・・・・・」
日本スタッフも表情が固まります。
(事前に予告してほしかった、、、。)
そして「あと一回だけ」ということで了解を得てなんとか
最後のワンテイクでクリアしたのでした。
ひやっとしましたね。
Leave a Reply